坂を登ってた途中での出会い

いつものように白杖を持って坂を登っていました。すると、後ろから声をかける人あり。「その白い杖はどこで買うんですか?」と。どした?そんなこと聞いて。事情を聞いてみると、彼女はだんだん視力が落ちてきて、杖が必要になるんじゃないかと思ってたところだったそうです。それで、少し彼女と立ち話。「もうショックで、死んじゃおうかと思ったりもしたのよ。」と彼女。そうか、、、、確かに見える世界を失うってことは、ものすごく不安なんだよね。「なんでも聞いてください。助けられることがあったらなんでもしますので。」そんな会話をしました。私は歩いてるだけでした。なのに、こんなふうに誰かの助けになる1歩に繋がってることもあるんだなと、嬉しかったです。私も
今持っているものを失ったら、やっぱり大きなショックを受けるんですよね。でもその時に、誰かに出会えるのかもしれない。私が失ったものを、すでに持ってなくて、だけど普通に輝いて生きてる人に。与えられてるうちは、感謝しまっくって、それを使わせていただこうと、改めまして思うのでした。

Hiromi Oowada

大和田広美オフィシャルホームページ

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